
すしが好き。そんな「通」たちが集まるのはやはり六本木。はたして舌の肥えたすし通たちは一体なにを基準にすし屋を選ぶのか。それはきっと「のれん」ではないだろうか。読者はのれんの由来はご存じだろうか。江戸時代からあるすし料理。この時代の繁盛基準はのれんが汚れで決まっていたそうだ。寿司を食べ終えたら飲み残したお茶で手をすすいでのれんで手をふいていたようだ。ちなみにこの時代のすし屋は屋台。手軽にサッと食べられるすしは粋な食べ物として人気を集め江戸中に一気に広まった。
更に、店のことを表す意味で「のれん分け」「のれんを守る」「のれんを保つ」などの言葉が定着したのも、このようなのれんの古い伝統があるがゆえのことだ。のれんにはしっかり意味があるのだ。今回は都内でも屈指のすし店舗数No.1を争う六本木の店を5店紹介する。しっかり「のれん」も掲載していく。料理だけではなくのれんから通になるのもいいことではなかろうか。こだわりの、のれんも紹介できたらと考えている。
Contents
進化した六本木のグルメ最新ランキング
『凛』とした空気漂う店から大衆向けのすし屋までを隈なく紹介。
すしを食べる時はなにを飲むか。やはりお茶が一番だろうか。ビールは魚介類に合わないと言う人もいるが、やはり一杯目にはもってこい。日本酒でまず一杯やってみるのもいいだろう。厳選した各地の地酒、焼酎も取りそろえているお店を紹介。最近はすしに合うお酒でワインも高順位を獲得している。何を飲むのか考えるのもまた一興。
京辰 アークヒルズサウスタワー店
ゆったりとしたスペースの寿司店。高級感もあり、落ち着いた雰囲気が心を落ち着かせる。カウンターで頂く。「辰」、握り十貫は至極の逸品。細身の艶やかなフォルムのすし。赤酢のシャリとの色目が美しい。シャリの握りはふわっとしているが、箸で持っても崩れない。職人さんの手際よい仕事ぶりを見ながらいただく食事は贅沢そのものだ。職人の個性と技術を大切に、本物の鮨と感動していただける店づくりを目指している。
築地から仕入れたこだわり抜いた鮨ネタをリーズナブルなお値段で提供してくれる。の好みにあわせて、季節ごとの美味しいネタに、酢や塩や昆布などで締めたり、煮たりという、手間をかけた伝統的な江戸前の仕事をほどこし、より美味しくすることを大切にしている。東京メトロ南北線六本木一丁目駅直結という便利な場所で頂くすしはまた格別。
▼店舗情報▼
- TEL:03-3586-1777
- 予約:予約可
- 住所:東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー B1F
- アクセス:六本木一丁目駅から95m
東京メトロ南北線六本木一丁目駅直結徒歩5分 - 営業時間:ランチ営業、日曜営業
[月~金] 11:00~23:00(L.O.22:00)
[土・日・祝] 11:00~22:00(L.O.21:00) - 定休日:不定休
- 予算:昼¥1,000~¥1,999 夜¥8,000~¥9,999
- 席数:25席
- 禁煙・喫煙:完全禁煙
- 駐車場:無
すし匠 まさ
六本木駅から徒歩10分西麻布交差点近くにあるお店。真っ赤な暖簾が目印の鮨店すし匠まさ。店内はカウンター7席。ハツラツとした身のこなしで店内はしっかり引き締まっている。チームワークの良さがお店を作り出していてすごく居心地良い雰囲気。怒涛の品数の美味のすしに幸福を感じることができるだろう。本家本元「すし匠」の流れをくみ、握りとつまみが交互に供されるスタイルで、少量多皿の豊富な逸品を、酒とともにをたっぷりと堪能させてくれる。眠らない街六本木界隈で遅くまで営業しているのも良いところ。仕事終わりでも食べることができるので活用の範囲はとても広い。
本物の「すし」を味わうなら是非利用して頂きたい店だ。研ぎ澄まされた技術とこだわりが生み出す至極の逸品を体感して頂きたい。基本的なメニューに使うものはどれも新鮮。直感的に頷ける食材も多く利用。すしの新たな魅力や発見がまた楽しい。予約は取りやすく非常にコストパフォーマンスも非常に良い。また必ず来たいと思わせる工夫が随所に感じられる店だ。
▼店舗情報▼
- TEL:03-3499-9178
- 予約:予約可
- 住所:東京都港区西麻布4-1-15 セブン西麻布 B1F
- アクセス:六本木駅から820m
広尾駅徒歩12分程度
六本木駅より徒歩12分程度
西麻布交差点から徒歩1分 - 営業時間:夜10時以降入店可、夜12時以降入店可、日曜営業
[火~土]18:00~翌1:00
[日・祝]18:00~23:00 - 定休日:月曜日、年末年始、8月中旬、GW、不定期日曜休み有り
- 予算:¥20,000~¥29,999
- 席数:7席
- 禁煙・喫煙:完全禁煙
- 駐車場:無
材木町 鮨 奈可久(ざいもくちょう すし なかひさ)
グランドハイアット東京のはす向かいにあるこの店。暖簾分けし独立したのが2009年。階段を降りて行き、暖簾をくぐるとカウンターの中で握るすしはどことなく緊張感がある。しかしホッとするほど気さくな店主が握るすしは絶品そのもの。どれもが美味しい。価格も安く設定されているので良心的なお会計になっている。独立が目覚ましい近年の六本木の中でもひとつ頭が抜けた感じがする。通いたくなるすしになること間違いなし。
地下と言う立地にあるためか全体的に落ち着いた雰囲気になっている。場面を選ばずどんなシーンでも使いやすい。築地で仕入れた新鮮の素材を熟練の技によってさらに素材の良さを引き出してくれます。四季を映すとびきりの魚とそれに寄り添う光り輝くシャリが絶品だ。江戸時代に開花し進化をやめなかった日本だからこそ生まれた文化だ。こだわった“極上の素材”と、経験を積んだ職人による“熟練の技”。これらが合わさることで味わうことのできるこのすしを味わって欲しいものである。
▼店舗情報▼
- TEL:03-6440-0240
- 予約:予約可
- 住所:東京都港区西麻布3-2-15 藤田萬年堂ビル地下1階
- アクセス:六本木駅から500m
六本木駅徒歩8分 - 営業時間:夜10時以降入店可、日曜営業
18:00〜翌1:00(L.O23:00) - 定休日:月曜
- 予算:¥10,000~¥14,999
- 席数:13席
- 禁煙・喫煙:完全禁煙
- 駐車場:無(近隣にコインパーキングあり)
鮨 西むら
2015年に開店してから絶大な人気を誇るこのお店。帝国ホテル東京内にある店で10数年勤めあげそこで培った経験と技術を余すところなく生かし満を持して開業した。立派な格調高いカウンターだが店主は気さくで笑顔が絶えない、リラックス空間。そして出される料理はどれも手間のかかった絶品料理。非常に仕事をしている握りの数々に感動を覚えるだろう。気がつけばお酒もすすむ。
毎朝店主自ら市場へ出向き、目利きして仕入れる新鮮な魚介を、本格的な江戸前鮨で味わえる鮨西むら。その時々で最もおいしい食材を使い、熟練の職人である店主が一つひとつ丁寧に握るお鮨は、格別の味わいだ。目を奪われる美しい飾り包丁が入った『あじ』や『小肌』など、定番というべき品をはじめ、いつ訪れても多彩なネタが揃っている。洗練された佇まいの店内は、カウンターと個室という、店主の気配りを肌で感じるこぢんまりとしたつくり。特別な日のデートや接待に理想的な一軒だ。おつまみと握りをいただける『おまかせコース』がお薦めだ。自分にご褒美におすすめの店。また通になってしまうだろう。
▼店舗情報▼
- TEL:050-5593-9806
- 予約:予約可
- 住所:東京都港区六本木7-12-20 ライジングビル B1F
- アクセス:六本木駅から207m
東京メトロ六本木駅から徒歩5分 - 営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)
- 定休日:日曜日※日曜、祝日の営業についてはお問合わせ下さい。
- 予算:¥15,000~¥19,999
- 席数:11席
- 禁煙・喫煙:完全禁煙
- 駐車場:無(徒歩3分にコインパーキング有り)
ぴんとこな 六本木ヒルズ店
江戸時代のファストフードとしてのすしを現代風にするならやはり型回転すしではなかろうか。歌舞伎」の世界をモチーフにした店内で外国の方もたくさん訪れている。新しい回転寿司のスタイルを提案しているこの店は六本木ヒルズメトロハット地下2階にある。ぴんとこなオリジナルの「サバの棒寿司」は、皮目があぶられカリッとして脂が溶けていて絶品の美味しさだ。他にも「フォアグラ」「ぴんとこなロール」「こぼれイクラ軍艦」など常に進化を止めることはない。
転寿司と言えど、店員さんが注文を取りにきてくれるのがまたありがたい。常に新鮮なネタとシャリで食べることができる。六本木ヒルズで食べる回転ずしと言うだけあって高級感がある。回らないすし屋でも出せるほどのクオリティだ。自分の好きなものを好きなだけ食べれば幸せな気分になること間違いなしだろう。是非一度お試しあれ。
▼店舗情報▼
- TEL:03-5771-1133
- 予約:予約可
- 住所:東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ メトロハット/ハリウッドプラザ B2F
- アクセス:六本木駅から209m
東京メトロ日比谷線、都営大江戸線 六本木駅下車徒歩1分 - 営業時間:ランチ営業、日曜営業
11:00~23:00(ラストオーダー22:00) - 定休日:施設休業日
- 予算:昼¥1,000~¥1,999 夜¥3,000~¥3,999
- 席数:52席
- 禁煙・喫煙:完全禁煙
- 駐車場:有(六本木ヒルズ駐車場あり)
まとめ
今回紹介したのか以下のお店だ。
1.京辰 アークヒルズサウスタワー店
2.すし匠 まさ
3.材木町 鮨 奈可久 ざいもくちょう すし なかひさ
4.鮨 西むら
5.ぴんとこな 六本木ヒルズ店
“飯炊き3年握り8年”という言葉がある通り、修行は10年以上かかると言われている。そして握り方は千差万別。共通して言えることは、「持って崩れず、口の中でホロリとほころぶ」と言うことが昔からおいしい“すし”に共通して言える。
握り方には、たて返し、小手返し、本手返し等々あるが絶対こうしなければならない、という決まりは特に楽しんで作ることが美味しさの秘訣だ。5分蒸らした御飯と、合わせ酢でシャリを作り、指2本だけで摘めるように、ネタをきれいに切り揃えておきます。ここからは職人の技が光る。会話も楽しめるのもすしの魅力かもしれない。